“Life Focus”を形にする取り組み ~“私らしさ”を花に託して~|プラウドライフ株式会社

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はなことば柏崎のブログ

“Life Focus”を形にする取り組み ~“私らしさ”を花に託して~

大好きな生け花をもう一度

シリーズでお届けしている、当ホームの“Life Focus”を形にする取り組み。

 今回は、生け花がお好きなご入居者の想いを形したケースをご紹介いたします。

長年、生け花を嗜んでこられたご入居者。

以前、ホームの玄関にお花を生けてくださったことがあり、

その華やかさは見る人の心を惹きつけ、大変好評でした。

今回は、よりご本人らしい時間をお楽しみいただけるよう、お花選びからご一緒することに。

「昔、お花は贅沢品だったから、家に咲いた花をいけていたのよ」

お花屋さんへ向かう道すがら、そんな思い出話をしてくださいました。

お店に入ると、店内は色とりどりの花々でいっぱい。

あちらこちらに咲き誇る花々に目を奪われ、どれにしようかと何度も売り場をめぐられます。

「これがいいかしら」と手に取っては、色の組み合わせを慎重に確認されていました。

選ばれたお花を抱えて記念撮影。

とてもいい表情をお見せくださいました。

思い出の手しごと、ふたたび

ホームに戻って、さっそく生け花を開始。

手元の動きは驚くほどなめらかで、花瓶との高さを見極めながら、次々とお花が挿されていきます。

見守っていたスタッフも、その手さばきに思わず感嘆の声を上げてしまうほど。

“その方らしさ”を形にしていくために

出来上がった作品は、ホームの玄関に飾られました。

「いいね」と満足そうにうなずかれるご本人の姿に、スタッフの心も温かくなります。

近くを通るご入居者やスタッフからは、「いい香りね」「華やかになりましたね」とお声がかかり、

たちまちその空間が明るくなりました。

 

ご本人は、「もう92歳の身体でできるかしら」と少し不安もあったご様子でしたが、

ライフマネージャーとPA(ご入居者個別担当スタッフ)が親身になってサポートすることで、

安心して臨んでいただくことができました。

 

お花を選ぶ時間、生けるひととき、完成時に浮かべた満足そうな笑み。

そのすべてが、ご本人の「これまで」と「これから」をつなぐ、

かけがえのない時間だったように思います。

 

これからも“Life Focus”の取り組みを一つひとつ積み重ねることで、

ご入居者の「その方らしい暮らし」に、より近づけていきたいと考えています。